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とび梅閑話/2024-04-06

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とび梅閑話 16

「狭い日本そんなに急いでどこへ行く」という標語が今から50年ほどまえに流行り
当時の流行語大賞をとったと記憶している。
スピードを出して走行する車へ向けたものだが、その後田中角栄の列島改造論にて新
幹線や高速道路はほぼ全国へ延伸し、地方の空港も増えた。
今度はリニアモーターカーを走らせるという。
国土の狭い日本に、もはやこれ以上の交通網は必要なのだろうか。
リニアモーターカーは、電磁力を利用することで膨大な電力を消費する。
それは、原発の必要性の大義名分ともなっているという。
リニアモーターカーは国民にとって本当に必要なのだろうか。
まさに「そんなに急いでどこへ行く」である。

利便性が向上することで本当に時間的や精神的なゆとりは生まれるか。
携帯電話が普及したことで、確かに利便性は飛躍的に向上したが、私たちは「逃げ場」
を失った。黒電話の時代は、相手が出なくても仕方がないと思えたことが、今は出
ないことやすぐに返信がないことにイラついてしまいがちである。
丸一日かかっていた場所への出張が新幹線で半日で着くようになると、余った時間に
別の用事を組んでしまうようになる。結局ゆとりが生まれるどころか、労働量は増え
余白時間は益々なくなっていく。
昭和の時代は、今と比べて精神疾患や引きこもりは随分と少なかったように感じる。
利便性を追求しすぎることは、結果的に自分たちを追い込むことになってしまうので
はないだろうか。
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