とび梅閑話/2024-04-01
とび梅閑話
命もいらぬ、名誉もいらぬ、官位や肩書も、金もいらぬ、という人は、始末に困るも
のである。
だが、このような始末に困る人物でなければ、困難をともにして国家の命運を分けるよ
うな大きな仕事を一緒に成し遂げることはできない。
ー西郷南洲遺訓より
「西郷隆盛伝説」佐高信著を再読して、明治維新後の腐敗政治と150年経った今の権力
者たちのやっていることは全く同じであり、いかに進歩していないかを改めて知る。
日本に民主主義が根付かないのはなぜか。
明治維新は、結局は権力者(武士)同士の戦いであって、人民たちが革命によって勝
ち取った民主主義ではないということ。
そのため、いまだに政府を「お上」という意識で見ている国民が多いのではないか。
腰の引けたマスコミもしかり。
「お上」のいうことに間違いはない、「お上」に立てついちゃいかん。
こういう意識が国民にある限り、西郷のような人物が登場する社会にはならないだ
ろうし、いつまで経っても権力者たちに支配され続けるのだろう。
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