一級建築士事務所

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閑話休題

閑話休題

不動産や建築にまつわる様々な事象について思いつくままに書いてみました。

単なる与太話しレベルの内容ですので、5話に達する毎に消去し更新します。

その1(2019.04.13)
Lパレスに端を発し、大手のDハウスもその手抜き工事が露見しました。
これには3つの要因があると考えています。
1企業理念の喪失
 大企業特有のおごりからいつのまにか消費者を大切にする意識が低下し、
自社利益を最優先する体質となってしまった。
2日本人特有の楽観的な思想。
 テレビのCMなどあの手この手で優良企業のイメージを刷り込まされ、消費
者が客観的な視点をもてなくなってしまっている。
3第三者機関の体質の甘さ
 何のために第三者機関が存在するのか。
また問題が生じても工事の検査を担当する役所等の第三者機関が誰も責任をと
らない。あの社会問題ともなった耐震偽装のときもしかり。

以上の二件に共通するのは、いずれも結果的に生じた「欠陥」ではなく意図的
による「手抜き」であること。

日本人から「サムライ」の精神が失われていく危機感を禁じ得ない。
平成が間もなく終わりますが、気骨のある経営者が多くいた昭和が懐かしい。
かの本田宗一郎さんが、このような大手企業の不祥事を見たら何というだろう
か。思わずスパナやモンキーレンチが飛んできそう。

その2(2019.05.6)
戦後の高度成長期に住宅不足の問題が生じましたが、一般庶民たちが家を建て
るための資金を提供する目的で政府系の融資機関である「住宅金融公庫」が誕
生しました。
その後長きに渡って公庫が直接融資をしていましたが、名称が「住宅支援機構」
に変わり、現在では機構から委託された市中銀行などが窓口となって融資業務を
行っています。
最近その融資を東京都内の某中古マンション販売会社の元社員が不正に利用する
事件が発覚しました。
機構の融資は、本来借入者自身が居住する住宅が対象となりますが、実際は投
資物件の購入資金として融資が利用されていたというのです。
投資セミナーで巧みにマンション等の購入者を募り、その購入資金として機構
から融資を受けさせていました。
対象者は、所得が300万円代の若年層が中心で、一人2千万円~3千万円の
借入だったとのこと。
今の借金を帳消しにできるうえ、同時に不動産も得ることができるがうたい文
句だったそう。
対象者は100人超、総額は数十億円規模になる。
一時的に住民票を移し、本人が入居しているように見せかけるという手段も取ら
せていた。
借金を抱えた若者たちがうまい話に乗せられた結果となってしまいました。
機構では、不正が確認され次第一括返済を要求するという。
そうなれば、数千万円のお金を彼らはどうやって返すのでしょうか。
あらゆる情報が小さな画面で簡単に手に入る時代になりましたが、同時に用済
みとなれば使い捨てられ、知識とはほど遠いものとなっていないでしょうか。
本を読まず新聞も購読しないひとが増えていているようです。
この傾向は年齢によらない様です。
情報の断片を簡単に得るばかりでは、知識は決して身に付きません。
場合によっては、知識で身を守ることもできます。
逆に知識がなければ、簡単に騙されることもあります。
詐欺が横行する背景には、理論武装ができていないひとたちが増えていること
も一因にあるように思えてなりません。

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